- 自分のオンライン講座を開きたいけれど、コミュニティの作り方がわからない
- 受講生が交流できる場を提供したいが、盛り上がるか不安
- 講座配信に最適なプラットフォームの選び方を知りたい
近年では自分のスキルを生かして気軽にコミュニティを作れるオンライン講座の人気が高まっています。しかし、受講生の満足度を高めるコミュニティ作りの方法がわからず悩んでいる方も多いかもしれません。
この記事では講座配信に最適なオンラインコミュニティの種類や具体的な作り方のステップを解説します。記事を読めば受講生が集まりやすいオンライン講座を構築する方法がわかり、開設への第一歩が踏み出しやすくなります。
オンライン講座を配信するなら、学びを目的とした「ナレッジ型コミュニティ」がおすすめです。初めに目的とコンセプトを定め、最適なプラットフォームを選ぶことがオンライン講座開設の成功の鍵です。
代表的なオンラインコミュニティの4つの種類
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主なオンラインコミュニティの種類は以下の4つです。
- ナレッジ型コミュニティ|学びや情報共有の場
- ファンクラブ型コミュニティ|特定の人物やコンテンツのファン交流の場
- 企業型コミュニティ|企業の顧客や従業員との交流を図る場
- テーマ交流型コミュニティ|特定のテーマに関する自由な交流の場
ナレッジ型コミュニティ|学びや情報共有の場
ナレッジ型コミュニティは特定のスキルや専門知識を学ぶことを目的とした情報共有の場です。ナレッジ型コミュニティでは講師や専門家が主催者となり、受講生が体系的に学べる環境を提供します。スキルアップや資格取得など、明確な学習の目標と意欲を持っている受講生が多い点もナレッジ型コミュニティの特徴です。
ナレッジ型コミュニティの代表例はオンラインスクールやプログラミング講座、デザインスクールなどです。ナレッジ型コミュニティでは主に以下の活動が行われます。
- オンライン講座の配信
- 勉強会
- Q&Aセッション
- 課題へのフィードバック
ナレッジ型コミュニティには受講生同士で教え合ったり、議論したりすることで学習効果を高める目的もあります。
» オンラインスクールの作り方
ファンクラブ型コミュニティ|特定の人物やコンテンツのファン交流の場

ファンクラブ型コミュニティは特定のアーティストやインフルエンサー、作品などを応援するファンが集まるオンライン上の交流の場です。ファン同士の交流や、運営者とファンが直接コミュニケーションを取ることが、ファンクラブ型コミュニティの主な目的です。
ファンクラブ型コミュニティでは以下のサービスが提供されます。
- 会員限定のブログや動画、ライブ配信
- オンラインやオフラインでの限定イベント
- オリジナルグッズの先行販売
ファンクラブ型コミュニティの参加者には応援する対象をより身近に感じられ、同じ熱量を持つ仲間とつながれるメリットがあります。運営者側のメリットは熱心なファンとの関係性を深め、月額課金制による安定した収益源を確保できる点です。
企業型コミュニティ|企業の顧客や従業員との交流を図る場
企業型コミュニティは企業が中心となって運営する、顧客や従業員との関係を深めることを目的としたオンラインコミュニティです。顧客向けの「カスタマーコミュニティ」では、顧客同士の交流を促したり、商品への意見を集めたりして満足度向上を目指します。
従業員向けの「社内コミュニティ」は社内の情報共有やコミュニケーションを活発にすることで、組織全体の力を高めるために使用されます。
テーマ交流型コミュニティ|特定のテーマに関する自由な交流の場
テーマ交流型コミュニティは、特定の趣味や興味関心について人々が自由に交流するための場です。テーマ交流型コミュニティの目的は「学び」よりも情報交換や雑談、仲間作りといった「交流」が中心です。講師と生徒のような明確な役割はなく、メンバー全員が対等な立場で参加できるフラットな関係性を構築します。
テーマ交流型コミュニティでは趣味やライフスタイルに関する情報交換が中心テーマとなっています。参加者にとって、居心地の良さや共感度がコミュニティの満足度に直接つながる点が、テーマ交流型の特徴です。
自分の講座を配信するコミュニティを作りたいならナレッジ型コミュニティを作ろう!

オンライン講座の配信にはナレッジ型コミュニティを構築しましょう。オンライン講座の目的は「知識やスキルを教える」ことであるため「学びや情報共有」を目指すナレッジ型が有効な選択肢の一つです。ナレッジ型コミュニティを利用することで、受講生は講師や仲間と気軽に質問や情報交換ができるようになります。
受講生の孤独感が解消され、学習意欲を維持しやすくなる点もナレッジ型コミュニティが提供できる付加価値の一つです。受講生の意見から講座改善のヒントが得られて、より支持される講座づくりにもつながります。ナレッジ型コミュニティでオンライン講座を配信することは、講座運営者と受講生双方にメリットをもたらします。
» オンライン講座の作り方
【5ステップ】ナレッジ型オンラインコミュニティの作り方

ナレッジ型オンラインコミュニティの作り方を以下の5ステップに分けて解説します。
- 目的とターゲットを決める
- コンセプトとテーマを設定する
- 利用規約とガイドラインを策定する
- 運営プラットフォームを選ぶ
- 参加費用と募集方法を決める
目的とターゲットを決める
ナレッジ型オンラインコミュニティを作る最初のステップは、目的とターゲットをはっきりと決めることです。目的やターゲットが曖昧だと、オンラインコミュニティで提供するコンテンツの軸がぶれてしまいます。
ナレッジ型の中でも、学習サポートや受講生の満足度向上、卒業生の交流など異なる目的を持つさまざまなオンラインコミュニティがあります。ターゲットとなる受講生の具体的な人物像を設定することで、より的を絞った価値提供が可能です。
ターゲットがオンラインコミュニティに参加することで、どのような課題が解決して、どんな未来を得られるかを言語化しましょう。提供する講座の内容と、オンラインコミュニティの目的やターゲットがずれていないかを確認することも忘れないでください。
コンセプトとテーマを設定する

目的とターゲットが決まったら、次はオンラインコミュニティのコンセプトとテーマを具体的に設定します。コンセプトは「講座全体の方向性や理念」、テーマは「理念を具体的な活動や発信内容として表すもの」です。以下の項目を一つずつ考えていくとオリジナルのコンセプトが固めやすくなります。
- 講座で得られる価値
- 講座の魅力
- 受講後の受講生の姿
- 他の講座にはない強み
- 講座の雰囲気
コンセプトが決まったら、実現するためのテーマも設定します。例えば「初心者が楽しく英語を学べる講座」というコンセプトなら「日常会話を中心に学ぶ」「発音を集中的に練習する」などのテーマが考えられます。
利用規約とガイドラインを策定する
受講生全員が安心して活動できる場所にするためのルール作りも、ナレッジ型オンラインコミュニティを作るうえで重要なステップです。
明確なルールがないと、受講生間のトラブルが発生したり、コミュニティの雰囲気が悪化したりする原因になります。安定した運営を継続させるためには、コミュニティの質を守るための仕組み作りが欠かせません。
トラブルを未然に防ぎ、問題が起きた場合にも迅速かつ公平に対応するために、以下の項目を規約やガイドラインに盛り込みましょう。
- 受講中の禁止事項
- 著作権の範囲
- 違反者への対応
- 免責事項
- 返金制度
ナレッジ型オンラインコミュニティを提供する際は、消費者庁が示す特定商取引法に沿って、返金や解約の取り扱いを明確にしておくことが大切です。返金の基準を明確にしておくことで、受講生も安心してコミュニティに参加できます。
» 消費者庁「特定商取引法とは」(外部サイト)
利用規約やガイドラインは一度作って終わりではなく、運営方針や受講生の増加に合わせて定期的に見直すことが大切です。明文化されたルールは、運営者・受講生双方の安心につながり、結果的に長く愛されるオンラインコミュニティの基盤となります。
運営プラットフォームを選ぶ

オンラインコミュニティの全体像が固まったら、講座を運営する場所となるプラットフォームを選びます。自分の講座に合わないプラットフォームを選ぶと、運営がスムーズに進まなかったり、予想外の費用が発生したりする可能性があります。
自分の講座に合ったプラットフォームかどうかを見極めるために、比較検討する際は以下の点を確認しましょう。
- 機能
- 操作性
- 料金体系
- 日本語サポートの有無
- 拡張性
無料プランやお試し期間を活用して、実際にプラットフォームの管理画面を触ってみてから導入を判断することも良い方法です。
参加費用と募集方法を決める
オンラインコミュニティを成功させるためには、適切な参加費用と募集方法の設定が重要な要素の一つです。適切な価格設定をすれば講座運営を安定させ、受講生の満足度を高められます。効果的な募集活動を行えば、狙ったターゲット層にコミュニティの存在を届けて受講生を増やす機会が広がります。
参加費用の設定方法
オンラインコミュニティの参加費用は、受講生が納得感を持って支払える価格設定にすることがポイントです。オンラインコミュニティの参加費用を決める際は以下の点を検討しましょう。
- 運営コスト
- 講座の提供価値
- 市場の相場
- 競合の価格設定
無料お試しプランや複数の料金オプションを用意して、参加の心理的ハードルを下げることも、オンラインコミュニティの受講生を集める効果的な方法の一つです。
効果的な受講生の募集方法
オンラインコミュニティに受講希望者を集めるには定期的な情報発信と、講座の魅力を伝える工夫が必要です。開講前から興味を持ってくれる人を集めておけば、募集開始時にスムーズに申し込みへとつなげられます。効果的なオンラインコミュニティの受講生の募集方法には以下が挙げられます。
- SNS・ブログでの情報発信
- 募集ページ(LP)の作成
- オンライン説明会の開催
- 期間限定割引の設定
- Web広告の出稿
ナレッジ型オンラインコミュニティでは受講希望者を集めるために、学びの内容や受講後の変化が具体的に伝わる発信が効果的です。受講生の感想や成長事例をSNSやブログで紹介すると、リアルな声として共感を呼びやすくなります。
継続的な情報発信と丁寧なコミュニケーションを心がけることで、自分のオンラインコミュニティに共感する受講生を自然に増やしていけます。
» コミュニティ運営を成功させるコツ
オンラインコミュニティプラットフォーム選びの3つのポイント

オンラインコミュニティ作りを成功させるためには、プラットフォーム選びが重要です。適切なプラットフォームを選択することで、講座の効果や受講生の満足度が大きく変わります。プラットフォーム選びのポイントは以下の3点です。
- コンセプト実現に必要な機能を備えているか
- 予算に合った費用体系か
- 十分なサポート体制があるか
コンセプト実現に必要な機能を備えているか
コンセプトを実現できるオンラインコミュニティを作るためには、必要な機能がそろっているプラットフォームを選びましょう。プラットフォームの機能が充実していると学びやすい環境が提供でき、受講生の満足度向上につながります。一般的なオンライン講座に必要とされる機能の例は以下のとおりです。
- 教材配信機能
- 決済機能
- 質問・課題提出機能
- コミュニティ交流機能
- ライブ配信機能
- 会員情報・進捗管理機能
機能面を重視してプラットフォームを選べば、結果的にコミュニティの質を高め、継続率や満足度の向上につながります。
予算に合った費用体系か

コミュニティ運営にかかる総額を計算し、予算に合った費用体系のオンラインコミュニティプラットフォームを選びましょう。どんなに良い機能があっても毎月の支払いが予算を超えてしまうと、運営の継続が難しくなります。プラットフォームを利用する際は以下の費用がかかることが一般的です。
- 初期費用・登録料
- 月額料金
- 手数料
- 機能追加や受講生増加に伴う追加料金
自分のオンライン講座の規模や売上予測に合わせて、無理なく続けられる費用体系のプラットフォームを選びましょう。
十分なサポート体制があるか
初めてオンラインコミュニティを作る場合、システムの操作でつまずいたり、予期せぬトラブルが発生したりする可能性があります。十分なサポート体制が整っているプラットフォームを選ぶと、スムーズにオンラインコミュニティを作れます。技術的な問題で悩む時間を減らし、コンテンツ作りや受講生と向き合う時間に集中することが可能です。
プラットフォームを選ぶ際は以下のサポート体制があるかどうかを確認しましょう。
- 質問窓口
- 導入・初期設定サポート
- マニュアル・FAQ
- 日本語サポート
- 成功事例の共有
手厚いサポート体制があるプラットフォームを選ぶことは、長期的にオンラインコミュニティを成長させるための支えになります。
コンセプトとテーマを明確に定めて交流が活発なオンラインコミュニティを作ろう!

オンライン講座を配信する場を作りたいなら、ナレッジ型コミュニティを作ることがおすすめです。ナレッジ型コミュニティでは受講生の学習継続意欲が維持しやすく、運営者も受講生のフィードバックを得やすいメリットがあります。
活発なオンラインコミュニティを作るためには、まず明確なコンセプトとテーマを設定する必要があります。設定したコンセプトを実現するために、十分な機能やサポート体制を備えたプラットフォーム選びも欠かせません。
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