Okamura / おかむら / パーソナル / 4月生
手段が目的になってしまう原因とは?
2026年04月19日
Okamura / おかむら / パーソナル / 4月生
2026年04月19日
元営業職 / 理想実現型 / INFP Colosoで7講座受講 → スクールで6ヶ月web制作を学ぶ →NOT受講 2027にwebデザイナーとして転職を目指しています。
見出しはありません
要約を生成中...
初めまして、パーソナル / 4月生のおかむらと申します。
業界未経験で、上流設計から参加できるデザイナーになりたいと思いNOTに入りました。将来的にはアートディレクターになりブランディングに携わりたいと考えています。現在は自分の意見や提案を通す為に必須の「言語化力」を鍛える為、言語化ワークに力を入れて取り組んでいます。
自分は「なぜ、何のために行うのか?」という『目的』が明確な時に力を発揮できるタイプなのですが、残念ながら目的を重視する人間は少数派だそうです。
6年間営業をしていた前職では「新規顧客を獲得する」ことが目的の仕事に対して、既存客を使い数字を水増しして不正に評価を得ているベテラン社員らがおり「評価基準を見直すべき」と異を唱えましたが「そんなこと言い始めたらキリがない」とあっさり返され自分の意見が通ることはありませんでした。
「プロセスよりも目先の数字(結果)が評価される現実」
正直6年間でもらった数百件のお断りよりも、この1件の却下の方がメンタルにきました。自分の同期で帰ろうとしているお客様を強引に引き止め契約を取っている人がいたり、同じ会社内で顧客の取り合いがあったり、現場ではお客様からの不満やお困りの声も一定数あり「結局、数字だけにこだわっても誰も幸せにならない」と強く実感しました。
でも、力がなく正せなかった。
足りないものは単純明快で、”納得させるだけの結果や行動”です。
デザイナーとしてのキャリアでは同じことを繰り返したくない。だから、人が納得せざるを得ない程の説得力のある提案や意味の通ったビジュアルを作れる様になりたい。目的から外れた意見を適切に目的というレールに戻せるだけのディレクション能力が欲しい。
これが自分がNOTでデザインを学ぶ目的です。
デザイン業界でもCVを増やす、売り上げを伸ばす、美しいデザインを作る、使い勝手の良い機能を作る、AIを導入するなど、特定の手段が先行しているケースも多いと聞きます。さらに、クライアントとの力関係、組織内で権力を持ったものの裁量で決まるなど、実際の現場では論理ではどうにもならないこともあると思います。自分自身、そういった場の空気や手段に流されない為にはどうすれば良いか悩んでいました。
そこで、まずは原因が分かっていないことには対策しようがないと思い調べてみました。今回は「手段に舵を切りすぎるとどうなるのか?」という視点で書いていきます。
Figmaが悪いわけでもない。
デザインシステムが悪いわけでもない。
Claude Codeが悪いわけでもない。
たぶん問題は、デザイン業界がもともと、手段を目的にしやすい構造を持っていることなんだと思います。
目先の数字ばかりを追い求め、重要なリスクを見逃していたり肝心な目的を見失っているケースを紹介します。
2016年にDeNAが運営する医療情報サイト「WELQ」で、記事の信憑性や著作権侵害などが問題になった事件 『SEO史上最大の事件』とも言われている
何があったのか?
圧倒的な量によるSEOハック: 専門性や質よりも「量」を優先し、月間3,500記事、1日平均100記事以上を公開するという驚異的なペースで記事を量産しました 。
禁忌の領域への侵入: 当初はリスクの低い「ライトヘルスケア(筋トレや美容など)」を扱う予定でしたが、**高いノルマや収益性を追求した結果、病気や治療法といった「命に関わる医療情報」**にまで手を広げてしまいました 。
不適切なコンテンツ作成: 専門知識のないライターに低単価で記事を書かせ、既存のネット情報を切り貼りして「網羅性」だけを高める手法を採用した結果、科学的根拠のない不正確な情報が検索上位を独占する事態を招きました。
著作権侵害(無断転載): 他のサイトやブログから文章を転載したり、画像を無断で使用したりするなどの不適切なプロセスが常態化していました。
当時のDeNAは「モバゲー」などのゲーム事業で成功していましたが、ヒット作を出し続ける難しさと売上の激しい変動に課題を抱えていました。そこで、安定した収益源を確保するため、DeNAはメディア事業を第2の柱として育てる方針を固めました。
WELQが行った、量を活かしたSEOハック自体は「NAVERまとめ」などキュレーションメディアいわゆる”まとめサイト”が行っており、WELQだけではありませんでした。
ただ、問題なのは『命に関わる医療情報』でそれを行ったということです。
医師が運営するブログをみても、誤りが患者の不安を煽っているとの非難の声があがっていた。”胃がん”で検索すると「胃がんは、胃にできる悪性腫瘍で日本では肺がんに次いで死亡率の高いがんだといわれており、男女比は2対1と男性に多く、男女とも60代で一番多く発症しているといわれています」といった記事が、グーグル検索の第1位に表示されていたが、実際には肺がんに比べて遙かに”死亡率が低い”がんだ。
結果どうなったのか?
事件の真相を究明するために第三者委員会が設置され、約300ページ(276ページ)に及ぶ膨大な調査報告書が作成されるという、ウェブメディアとしては異例の事態となりました
全サイト公開停止: DeNAはWELQを含む運営中の全10のキュレーションサイト(MERYなど)を非公開とし、代表取締役による謝罪会見を行いました。
法規制とアルゴリズムの変更: この事件を受けて、Googleは医療や健康に関する情報の検索アルゴリズムを大幅に変更(健康アップデート)しました。また、厚生労働省による医療広告ガイドラインの改正など、ネット上の医療情報に対する規制が強化されるきっかけとなりました。
信頼性の重視: 現在のウェブメディア業界において、専門家による監修や一次情報の重要性が改めて認識される大きな転換点となりました。
Googleは2017年に医療や健康に関する検索結果を改善しました。
Google では、今週、日本語検索におけるページの評価方法をアップデートしました。
この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ 60% に影響します。
さらに、2014年には「検索品質評価ガイドライン」に以下(E・A・T)を追加しました。
Expertise(専門性): そのトピックに関する深い知識やスキルを持っているか。
Authoritativeness(権威性): その分野で社会的な承認や評価を得ているか、影響力があるか。
Trustworthiness(信頼性): Webサイトの運営者や情報が正確で透明、かつ誠実であるか。4要素の中で最も重要とされています。
さらに2022年には新たにEを追加しE-E-A-Tへとアップデートされました。
Experience(経験): 実体験に基づいた情報(一次情報)が含まれているか。
今は手段がAIに置き換わっただけで、こういった短期的な成果や効率化と引き換えにモラルを切り捨てた行為は今後も無くなることはないと思います。「デザインなんてAIでよくね?」という声も増えている時代だからこそ、クライアントからの要望をそのままなぞった様な対応ではなく「なぜ、何のために?」と背景から深掘り、提案や検証を行いながら目的から一貫した制作をすることが大切なのかなと感じています。
参考記事:
結論「短期的で目に見えやすい」数字や手段に対して、目的は「長期的で目に見えにくい」からです。
上記で説明したWELQ問題では、DeNA社内の「数値(PV・利益)偏重」の姿勢が大きな要因であったと第三者委員会の報告書でも指摘されています。
手段の目的化は日本の学校教育、仕事の構造的にも起きやすいと思います。
また、手段が目的になりやすい人の特徴として「安心」「評価」「効率」「人間関係」を大事にしている傾向が強いのではないかと感じます。
①「目的」(抽象・長期・見えにくい)
↓「正解が見えない、不安..」
②「手段」(具体・短期・見えやすい)
↓「これなら出来る、安心。」
③「”数字”、”見た目”、”スピード”、”分かりやすさ”で評価される」
↓「成功体験として記憶に残る、陶酔。」
④「見えるもの・すぐ評価されるものが基準になる」
↓「数字こそが正義、正当化。」
⑤「手段が目的化していく」
日本の教育には、一つの無言のルールがある。「間違えないことが正しい」という空気だ。幼いころからテストの点数で評価され、授業では先生の言葉を正確にノートに写すことが求められる。ディスカッションよりも、静かに聞く姿勢が「良い子」の証とされた。
この国では、間違えずに答えを出すことがなによりも大切にされてきた。だが、その習慣の積み重ねが、「考えること」よりも「正解を当てること」を重んじる文化をつくってしまった。
本来、学びとは探求であり、問いを持つことで深まるものだ。けれど、日本ではその問いを口にする前に、「間違えたら恥ずかしい」というブレーキが心のなかで働く。
個人的に手段が先行してしまうということは、同時に「何が課題で、何が必要か?」ということが整理されていない状態ではないかなと思います。
ですので、下記でも言われている通り「結局何の為?」と目的に立ち返ることが重要だと思います。
目に見えにくい価値を扱っているからこそ、目に見える手段に重心が寄りやすいんです。
価値が曖昧だから、説明したくなる。
成果が遠いから、途中の手段を握りたくなる。
不安が強いから、再現性に救われたくなる。
そのたびに立ち戻りたいんですよね。
その手段で、何を変えたいのか。
問題となるケースは短期的成果や数字と引き換えにモラルが欠けている
目的は長期的で抽象的な為、構造上意識から外れやすい
手段に流された時は「結局何の為?」と目的に立ち返る
要約
コメント
まだコメントはありません。