さくらおかひろのり
リリース当日のFable 5に寿司打クローンを丸投げ、1プロンプトでVercel公開まで完走
2026年06月11日
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要約を生成中...
日本時間2026年6月10日にAnthropicからリリースされたFable 5をClaude Codeに使用して、最初のタスクとして「寿司打クローンを作ってVercelで公開するまで」を丸ごと投げてみました。
結論から言うと、プロンプト1回で本番URLまで到達。途中の品質確認も含めて、こちらがやったことはほぼゼロです。
この記事では、実際に投げたプロンプト・生成された成果物・処理の流れをそのまま公開します。最後に、別セッションで遭遇した「Fable 5のセーフガードが発動してOpus 4.8に自動で切り替わる」現象についても書きます。
Claude Codeで/modelからFable 5に切り替えて、空のディレクトリで投げたのはこれだけです。
このディレクトリで寿司打みたいなタイピングゲームを作って
ogpも作って(codex mcpの画像生成も使っていいよ)
vercelにデプロイしてみて
仕様書なし、技術選定の指示なし、ワードリストの用意もなし。「寿司打みたいな」という一言から何を再現すべきかを汲み取ってもらう、かなり雑な投げ方です。
約10分後、Vercelにデプロイされたのがこちら。
「FABLE寿司」という名前の回転寿司タイピングゲームになりました。再現されていた要素を挙げると:

タイピングゲームの肝は「し=shi/si」「っ=子音重ね/ltu」「ん=n/nn」みたいな入力揺れの受理です。ここを雑に作ると遊べたものになりません。
Fable 5はここをNFA(非決定性オートマトン)方式で自作してきました。かな列に対して取りうる打鍵ユニットを全部状態として持ち、1打鍵ごとに生存状態を絞り込む設計です。
// 「ん」の文脈依存ルール(生成されたコードから抜粋)
if (c === 'ん') {
const alts = ['nn'];
const next = kana[i + 1];
// 後続があ行・な行・や行でなければ「n」1打もOK
if (next !== undefined && !N_BLOCKERS.has(next)) alts.push('n');
alts.push("n'", 'xn');
}
「ほんや」をhonyaと打つと「にゃ」になってしまうからnn必須、みたいな日本語入力の細かい仕様を指示なしで正しく実装しています。
さらに勝手にNodeでテストを書いて回していました。kappamakiとkaltupamakiの両対応、chuutoroとtyuutoroの両対応など27ケース+収録全80ワードが最後まで打鍵可能かの検証で、全部グリーンになるまで自走しています。
コードを書いて終わりではなく、ローカルサーバーを立てて、Chrome DevTools MCP経由で実際にゲームを起動し、キーイベントを送ってプレイして、スクリーンショットで画面崩れがないかを確認していました。
人間がやるQAの流れをそのままなぞっている感じで、「動くはずです」ではなく「動かして確認しました」が返ってくるのは体験としてかなり別物です。
(人間でも「動かして確認しました」が出来ない人は一定数いるので、これは嬉しい気遣い)
ちなみに、Claude Codeからのブラウザ操作は普段はPlaywright CLIを使っているのですが(このnote投稿など)、「ログイン不要の簡単な画面操作やパフォーマンステストならChrome DevTools MCPの方が軽くて速い」と今回は判断したみたいです(賢くてえらいね)
OGP画像はcodex MCPの組み込み画像生成(image_gen.imagegen)に投げました。「FABLE寿司」「回転タイピング」という日本語テキストが崩れずに入った提灯+寿司レーン+キーボードの画像が一発で出てきて、1200x630へのクロップ、メタタグの絶対URLとデプロイ先エイリアスの一致確認までやって完了。
既に手元のClaude CodeにMCPを構築済みだったのもありますが、適材適所で他のツールに振るのも含めて、エージェント的な動きが安定しています。
claude-fable-5、リリース当日からAPI利用可能今回の寿司打クローンは1セッション・1プロンプトで完走したので、体感としてもこの「長時間自律」の進化は本物だと思います。
最後に、別セッションで遭遇した現象を。
自社サービスのセキュリティチェックをFable 5にやらせていたときのことです。脆弱性の洗い出しから対策の検討へ進めていたら、途中から応答のモデル表示がOpus 4.8に自動で切り替わりました。こちらは何も操作していません。

これはAnthropicが公式に説明しているFable 5のセーフガードで、サイバーセキュリティ・生物化学系など一部のトピックでは、応答をOpus 4.8が代わりに生成する仕組みです。公称では95%以上のセッションで発動しないとのことなので、踏むのはレアケースのはずですが、セキュリティ系の作業を日常的にやっている人は遭遇率が上がると思います。
体験としては「急に断られる」のではなく「静かにモデルが代わって作業は続く」ので、フラストレーションは小さめ。ただ、Fable 5の性能を期待して投げた作業がOpus 4.8で処理されることはあり得るので、セキュリティ診断系のワークフローを組んでいる人は頭の片隅に置いておくといいです。
ちなみにこのセーフガードを外したバージョンが「Mythos 5」として存在していて、こちらは審査されたパートナー(サイバーセキュリティや生物医学の研究機関)のみに提供されています。同じ基盤モデルの安全装置違い、という整理です。
自社サービスをMythos相当のモデルでセキュリティチェック出来ないのは残念ですが、それ以上に悪意のあるユーザーにこれを使われないメリットの方が遥かに大きいと個人的には思います(危うくブラッディ・マンデイが始まるところだった)
寿司打の技術スタック
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