saki
「好き」の言語化。迷子だった私のデザイン座標軸
2026年04月13日
要約を生成中...
ポートフォリオを整え、発信スタイルを確立しようと試行錯誤していたとき、私は一つの壁にぶつかった。
今の時代、洗練されたデザイン事例はどこにでも溢れている。国内外のWebサイト、心を掴むバナー、美しいパッケージ。それらを浴びるように見れば見るほど「あれもいい、これもいい」と目移りし、インプットが増えるたびに、逆に自分の立ち位置が分からなくなった。
「結局、私が本当に作りたいものは何なのか?私はどういう人と見られたいのか」
情報の波に飲み込まれ、自分の輪郭がぼやけていく感覚。
私は一度立ち止まり、泥臭く「自分自身の好き」と向き合う決意をした。
まず始めたのは、理屈を抜きにして「いいな」と感じたものをひたすら集めることだった。Pinterestを使い、直感的に心が動いたビジュアルを片っ端からピンしていく。
ある程度数が溜まったところで、それらを「Web」「バナー」「パッケージ」などで分類してみた。こうして並べてみると、バラバラだと思っていた「好き」の中に、ある一定のリズムがあることに気づき始めた。

整理したビジュアルたちをさらに深く読み解いていく。
なぜ自分はこれに惹かれたのか。その理由を、分解し、色使いやタイポグラフィ、WEBや紙などのジャンル別の共通軸を整理してみた。
全体的なデザインまとめ
① ミニマルだけど、冷たくない
ロゴ:m. six など小文字・シンプルな造形
白/クリーム/オフホワイトの背景に、少ない要素
でも無機質じゃない。必ずどこかに「温度」がある(手書き、質感、写真)
② 「生活のなか」の美しさ
旅、食、日常を切り取った写真スタイル
商品パッケージも、食卓に置いてある情景が見える
「撮られた感」より「そこにあった感」
③ エディトリアルな構成力
写真×テキストの組み方が雑誌的
余白の使い方に意図がある
グリッドは感じさせない、でも整っている
これらを統合すると、私を構成するキーワードは「余白 / 手触り / 生活感 / エディトリアル / 食と地方 / 旅 / 日常の美しさ」という言葉に集約された。
この作業を通して、これまで「なんとなく」で片付けていた感性が、初めて「言葉」として立ち上がった。自分の好みが明確なキーワードになった瞬間、目の前が明るくなった気がした。
しかし、ビジネスにおいて大切なのは「好き」を貫くだけではないと強く思っている。言語化された自分だけの座標軸を、ビジネスとして相手が求める成果といかに一致させるか。そこが「選ばれる」ために必要不可欠な視点だ。
自分の好きな表現が、ターゲットとなるクライアントにとって「選ぶべき理由」になり得るか。座標軸が定まったことで、相手のニーズに対して、どう自分を魅力的に見せるべきか、その戦略が立てやすくなった。
「自分の好き」を言語化するプロセスは、自分自身のアイデンティティを再構築する作業でもあった。
今はまだ、その座標軸を使い始めたばかりだ。だが、自分の軸がはっきりしたからこそ、これからは迷うことなく、自分にしかできない表現を突き詰めていける。
私の「好き」が、誰かの課題を解決する最高のソリューションになるように。
これからもその精度を磨き続け、新しい出会いに出会える機会を、創り出していきたい。
要約
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